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◆原油が下がりだしたら要警戒

2021.01.25

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,631.45 -125.41
TOPIX 1,856.64 -4.00
マザーズ 1,292.11 +8.26
NYダウ 30,996.98 -179.03
ナスダック総合 13,543.06 +12.14
S&P500指数 3,841.47 -11.60

先週末の米国市場はダウ、S&P500は下落、ナスダックは上昇と指数まちまち
の展開となりました。

先週20日にバイデン新大統領の就任式が終わり、いったんの材料出尽くし。
相場は次の材料探しをしている状況にあります。

 

具体的には世界中で広がる変異種も含めたコロナの感染拡大による経済への
悪影響、またそれに対するワクチン接種の進捗率も気になるところです。

世界の感染者数は9900万人に上り、死者数も210万人を突破しました。
また英国のジョンソン首相は新型コロナウイルスの変異種は死亡率の上昇と
関連している可能性があるとコメント、改めてコロナウイルスとの戦いの
長期化が意識され、株式から債券に資金が流れ下落、金利は上昇する動き
となりました。

 

バイデン政権は1.9兆ドル(約200兆円)規模の経済対策案を掲げていて、これまで
はその期待で上昇していた場面もありましたが、、米議会上院では与野党50:50と
なっているため、果たしてこの規模の経済対策が実施できるかどうかというところ
もマーケットは改めて注目してくるところになってくるでしょう。

日経平均は目先29000円、そして年内どこかで30000円を試す場面も出てくると
みています。

 

ただ21日の相場概況でも書きましたが弾みはつくものの、そのまま強気上昇が
継続していくかはまだ分かりません。

29000円ワンタッチで調整という局面もあり得るとみています。

◆決算プレイに注意

今月12日に2月決算企業である産業機械大手の安川電機【6506】が他社よりも先に
3Q決算を発表しましたが、中国の回復が寄与し上方修正まで出ました。

これを受けて横展開した産業用メーカーのファナック、オムロンなどこれから決算を
迎える銘柄は先行して買われる動きがみられました。

 

「決算前に先行して買われた」ということは決算プレイ(決算でいったんの材料
出尽くし)にもなりやすいということです。

これは現在供給が不足している青天井の半導体関連銘柄にも言えることでしょう。

 

AI、IoT、自動運転、EV(電気自動車)など新産業の拡大と省人化の動きに加えて、
コロナの影響でゲームやPCなどの特需も重なったことからことしはSEAJ(一般社団法人
日本半導体製造装置協会)が昨年7月に提示した半導体需要を上回るものとみています。
(SEAJは2021年度の半導体需要は前年比で10%以上、2.4兆円と予測)

よってこのあたりに関連する銘柄の決算後の動きには警戒はしておきたいところです。

特に足元で日経平均の指数を押し上げている東京エレクトロンを筆頭に信越化学や
アドバンテストなどが決算プレイで調整を迎えるとなれば、日経平均でみると
1000円~1500円の短期急落があっても不思議ではありません。

 

◆原油が下がりだしたら要警戒

(WTI原油先物価格とS&P500指数の推移)

お伝えしたいことがたくさんありますが、上図は原油の指標ともなるWTI原油先物と
S&P500を比較したものです。

 

昨年2月下旬からコロナショックと呼ばれる株価の大暴落が起こりましたが、実際は
株価よりも先に下落を始めていたのが原油価格でした。

上図は週足のチャートですが、比較してみると3週間~4週間先にWTIが下落に入って
いることが分かります。

 

昨年11月の大統領選挙後からWTIも急ピッチな上昇をしてきただけにやや息切れ感が
出てもおかしくはありません。

足元で1バレル=52ドルくらいですので、50ドルを割ってその後も下げが続く動きが
見られれば、株式の調整も起こりやすくなります。

 

これがいつ起こるのかは誰にも予想はできません。
週末の米国株はリスクオフに傾斜したことで長期金利の上昇がいったん落ち着きを
見せたことはGAFAMをはじめハイテク株には追い風であることには違いありません。

そのため、もうしばらく上昇が続くことも考えられますし、ダウとナスダックで
動きが異なるという展開も出てくることも考えられます。

 

巣篭りど真ん中のネットフリックスの好決算が示すようにコロナ感染拡大はテック
関連には追い風です。

今週はマイクロソフト、アップル、フェイスブック、テスラなどの決算も予定されて
います。

オールドエコノミーがひしめくダウやS&P500は原油価格が下落すると下げやすく
なるとみていますが、このときにリスクオフから債券買いに投資マネーがシフトすれば
米長期金利は低下しコロナ感染拡大と金利低下が追い風となり、ナスダックは
あまり下げないという可能性もあると思われます。

 

ただこれもダウ、S&P500の調整幅次第であって、大きくなればテック関連と雖も
結局は手仕舞い売りに押されて下がると思います。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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