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◆マーケットと金融財政政策のタイムラグ

2021.02.09

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 29,388.50 +609.31
TOPIX 1,923.95 +33.00
マザーズ 1,267.32 +5.60
NYダウ 31,385.76 +237.52
ナスダック総合 13,987.64 +131.34
S&P500指数 3,915.59 +28.76

週明けの米国市場は続伸となり3指数揃って最高値更新となりました。

追加経済対策がバイデン政権率いる民主党の単独過半数で成立させる
ことができる「財政調整措置(リコンシリエーション)」を通じて
可決させることを目指しており、これを期待した買いが継続する一日
となりました。

マーケットはワクチンの普及と追加経済対策への期待、そしてベースとして
FRBによる金融緩和の3拍子が揃っており買いが買いを呼ぶ展開が続いて
います。

(米国のコロナ感染状況とワクチンの接種率)

ことし1月5日より集計されている米国のコロナワクチンの接種率は2月7日
時点で12.45%まで上昇してきており、ワクチンの普及とともに新規の
感染者数も減少傾向にあります。

 

しかも昨年同様に春から夏にかけて暖かくなればコロナウイルスの活動
も抑制されやすくなることが昨年の経験を踏まえて分かっていることから
ここから劇的に感染者は減っていくと思われます。

 

◆マーケットと金融財政政策のタイムラグが株高を醸成

マーケットは半年、1年先をみて動くため、これを織り込みに
行っている一方で金融財政政策は「今」の実体経済の状況に対して
の政策を打ち出すことからタイムラグが生じます。

このタイムラグこそが株高を醸成する大きなエネルギーとなっていて、
米国株は連日の史上最高値更新を記録している状況です。

 

逆を言えば今が一番収穫としてはオイシイ時期でもあり、追加の経済
対策が出てしまえば材料出尽くしからいったん調整を迎える場面も
出てくるとみています。

 

スケジュール的には今月22日の週に下院本会議で経済対策法案を
まとめると公表されており、その後上院に送られて可決の運びと
なってきます。

よって今週、来週あたりにいったんのピークをつけやすく、キャッシュ
比率を高めて下押ししたところを再度買い向かえるように備えて
おきたいところです。

その他のマーケットに与える影響としては米長期金利の上昇ですが、
きのうは追加対策の発出期待から債券が買われ金利はやや低下する
動きがみられました。

 

おそらくこちらも今週、来週に株式市場でリスクオンの動きがみられ
ればリスクテイクから債券→株式への資金シフトが起こることで
金利が急騰する可能性もあります。

 

緩やかな金利上昇であればCPI(消費者物価指数)やPCEコア・
デフレーターでみるインフレ率と同程度の1,5%程度までは株式に
とっても居心地のいい水準ではありますが、金利の上昇が急ピッチ
過ぎると株式にはネガティブにはたらきやすくなるため注意が必要です。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
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