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◆株価=業績/金利

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 30,168.27 +496.57
TOPIX 1,926.23 +23.16
マザーズ 1,238.31 +18.60
NYダウ 31,402.01 -559.85
ナスダック総合 13,119.43 -478.54
S&P500指数 3,829.34 -96.09

きのうの米国市場は長期金利が一時1.6%台まで上昇したことで、ハイテク
株を中心に下げが加速し、3指数揃って大幅安となりました。
特にナスダックの下落率は過去4か月で最大となりました。

先日の相場概況でもお伝えしていましたが、長期金利の上昇により配当を
出している企業の配当利回りの優位性が低下し、1.75%まで上昇をすると
半分以上の企業が長期金利を下回ります。

そのため、株式を保有するインセンティブが低下し、きのうはこれが
相場を冷やす材料となりました。

◆株価=業績/金利

マーケットでは「業績=株価」という側面が非常に強いです。

やはり企業業績が良いところは買われ、悪いところ、良くても市場予想、
投資家の期待に応えられなかった決算を発表したところは売られます。

しかし、もう少し厳密に言えばこれに金利というバックボーンが付随します。

実際には株価というものは業績を金利で割り引いたものになるため、分母に
ある金利が上昇をすれば、株価にはマイナスとなります。

ただ金利が上昇していく局面、先高観があるタイミングでは、往々にして
景気回復&企業業績にも先高観が台頭していることが多く、今がまさに
その時期であると捉えています。

つまり金利の上昇もさることながら、企業業績の回復の正当性がマーケット
に評価されれば金利の上昇を横においても株価は上昇することになります。

これも以前お伝えしたことではありますが、名目金利から期待インフレ率
(ブレイクイーブンインフレ率)を差し引いた実質金利はマイナス0.6%
ほどあり、金利がマイナスである局面ではまだまだ株式に分がある状況です。

きのうは先日に引き続き大幅安となった米国株ですが、今回の下げも
本格的な調整とはならないとみています。

その理由としてFRBのパウエルFRB議長は今月23,24日の議会での公聴会で
ゼロ金利、量的緩和を継続することを表明していますし、リスクオフの動き
が本格化するときというのは株式から他のアセットへの流れが強まります。

よくあるのが安全資産である債券やゴールドに資金が向かい、原油など
のコモディティも売られます。

しかしながらきのうはゴールドも下がり、原油も下げるどころか1バレル
63ドル台と高原推移しています。

(S&P500とWTI原油、ゴールドの週足推移)

 

上図を見てもリスクオフの時の動きとはまったく異なる展開となっています。

(リスクオフ時の各アセットの動き)

もちろん、この先金利がさらに急上昇して、株式を買うインセンティブがより
低下すればこの動きにつながる可能性はありますが、長期金利が1.5%を超えて
きているということは言い換えれば、銀行や保険会社が喜んで債券を買いたい
と思える水準にもなってくるため、債券が買われれば金利の上昇も止まって
来るとみています。

 

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