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◆米雇用の回復は株価を下げさせる

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,864.32 -65.79
TOPIX 1,896.18 +11.44
マザーズ 1,167.90 -3.91
NYダウ 31,496.30 +572.16
ナスダック総合 12,920.15 +196.68
S&P500指数 3,841.94 +73.47

先週末の米国市場は、良好な雇用統計と金利上昇の一服感から3指数揃って
大幅反発となりました。

朝方発表された2月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比37.9万人と
市場予想を大幅に上回り、失業率も6.2%と前月の6.3%から0.1ポイント
低下したことをきっかけに金利が上昇、株式は下落でのスタートとなり
ました。

 

長期金利は1.62%まで上昇したことで、ハイテク株を中心に売られる場面が
みられましたが、その後金利上昇が一服して下げ始めるとともにハイテク株
に見直し買いが入り、ナスダックが上昇、ダウも良好な雇用統計を背景に
景気敏感株を中心に買われる動きとなっています。

 

また主要産油国で構成するOPECプラスで減産規模の維持が決定したことを
受けて、原油価格も上昇、1バレル=67ドル台を付けたことで、ダウ構成
銘柄のエネルギー関連のシェブロンが+4.3%の上昇、エクソンモービルも
買われる動きとなりました。

◆米雇用の回復は株価を下げさせる

先週末の良好な米雇用統計で最も興味深いのが、飲食店を含むレジャー、
ホスピタリティなどのサービス業での雇用回復です。

 

米国はコロナの感染者数が世界で最も多いのはご周知の通りで、ことし1月
には1日当たりの新規の感染者数は30万人超となっていました。

そのピーク時から足元ではワクチンの接種率も26%と徐々に高まってきている
ことも手伝って、5,6万人に減少しています。

(米国のコロナ感染状況)

この感染者の減少によりNYでも映画館が1年ぶりに再開されるなどの動きが
見られサービス業を中心に雇用が回復したのが今回の大幅な雇用者数の
伸びにつながったと思われます。

 

しかし、雇用者数が改善するということは、見方を変えればこれから
バイデン政権が行う1.9兆ドル規模の追加経済対策に対して「ここまで
やる必要があるのか?」という疑問がマーケットに生じてきてもおかしく
ありません。

1.9兆ドル(約200兆円)という規模は日本のGDPの約4割に相当し、米国の
対GDP比でも10%に相当します。

 

マーケットの上昇要因を今一度整理すると

1:ワクチン普及によるコロナの収束→景気回復期待
2:バイデン政権に拠る大規模な追加経済対策
3:FRBを中心とした各国中央銀行の金融緩和

大きくはこの3つが株価上昇の要因となっているわけですが、1で景気回復
の兆しが見えてくれば、2を果たしてここまでの大規模にやる必要があるのか、
3においては継続する必要性があるのか?
というところに視点が移ってきてもおかしくはありません。

 

つまり1が良好な結果を生み出せば、二律背反的に2や3をシュリンクさせる
のが当然の流れであり、いまはまだ幸いにも良好な経済指標が出ることを
好感する動きとして反応していますが、今後は経済指標が良好な結果が出る
ことで2,3のシュリンクが意識され、マーケットは素直に好感しない
ような動きになってくる時期が訪れるとみています。

その変化をしっかりと捉えてまたアウトプットしていきたいと思います。

 

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