無料株式セミナーについて

◆各国中銀の量的緩和の買い入れが前年比マイナスに

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 29,126.23 +105.60
TOPIX 1,918.15 +3.17
マザーズ 1,220.52 +8.29
NYダウ 33,981.57 -61.92
ナスダック総合 14,138.78 +121.97
S&P500指数 4,189.30 +9.13

週明けの米国市場は指数まちまちの展開でした。
今週は27,28日で行われるFOMCやバイデン大統領による施政方針演説での
キャピタルゲイン増税への言及などが予定されており、国内では本日27日に
日銀の展望レポートのリリース、黒田総裁の定例会見などがあり、イベント
が多い1週間ですが、米国株は決算発表を控えたハイテク株を中心に買われ、
ナスダックは続伸する展開となりました。

 

きのう引け後に決算を発表したテスラの第1四半期決算は売上高と利益が
市場予想をやや上回り、決算前は+1.2%の上昇となりましたが決算発表後の
時間外取引では▲1%程度の下落となっています。

今週はマイクロソフト、グーグル、アップル、フェイスブックが決算を
発表する予定です。
テスラのように「噂で買われて、事実で売られる」というような展開は
日本株においても同工異曲です。

 

決算の内容が悪ければ失望売りが出てきますし、良かったとしても
そこで材料出尽くしとなって売られるということもあります。

もちろん決算内容が悪くても市場予想よりはましだった、または
ポジティブサプライズの決算が出れば翌日寄り付きから買われる動き
となりますが、今回の決算は特に3月決算企業においては本決算と
なり、次期(今期)予想が発表されます。

 

四半期決算の推移から前四半期(1-3月期)をある程度予想することは
可能ですが、会社が発表する次期予想に関しては予想すること自体
が難しく、その発表後の株価の反応をまた予想するということも
難しいという「二重のハードル」が存在します。

よって長期投資以外の方は決算を跨ぐのはあまりお勧めではありません。

◆各国中銀の量的緩和の買い入れが前年比マイナスに

日米欧の中央銀行は昨年3月以降、コロナショックによる悪影響を緩和
するために、量的緩和策を拡大してきました。

それぞれ日銀は対前年比で19%、FRBは37%、ECBは44%も資産買い入れが
増加したことになります。
これに最も反応したのはご周知の通り株式市場であり、世界の株式
時価総額は一時前年比7割以上も上昇(拡大)となりました。

 

瞠目すべき点は、ことし3月以降においてはこの資産買い入れの「伸び率」
はすでに鈍化をし始めたということです。

各国中央銀行は変わらず量的緩和を継続しているため見えにくいと思います
が、昨年のコロナの影響に拠る量的緩和の急拡大があったため、これまで
以上に資産の買い入れを行い、資金を市中に供給しなければ「前年比での
伸び率」は鈍化します。

 

過去の動きではこの量的緩和の量の伸び率が鈍化すると遅れて世界の
株式時価総額もシュリンクしてきます。

(FRBの総資産買い入れとS&P500指数の対前年比推移)

上図は米国市場だけのものになりますが、FRBの資産購入の前年比の伸びが
鈍化するのと同じタイミングで株価の対前年比の伸びも鈍化しているのが
分かります。

今回もテーパリング(量的緩和縮小)の議論も囁かれていますし、米国株は足元で
史上最高値を更新する展開が続いていますが、実はその伸びは鈍化してきているという
ことです。

 

きのうもお伝えしましたが、米国ではワクチン接種率が75%を超えてくると
テーパリングの議論が始まると思われますが、上図の相関性を考えるともしかしたら
その前段階から大きな株価の調整が起こる可能性には注意しておいていただければと思います。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。