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◆夏以降の米消費者物価指数の上昇がカギ

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,608.59 -909.75
TOPIX 1,905.92 -46.35
マザーズ 1,117.35 -40.07
NYダウ 34,269.16 -473.66
ナスダック総合 13,389.43 -12.43
S&P500指数 4,152.10 -36.33

きのうの米国市場は続落となりました。
変異種の拡大や資源価格の高騰による将来のインフレリスクが懸念され
前日の日本株は日経平均が909円安と2月26日の1202円安以来、
今年2番目の下げ幅となり率にして▲3.08%、マザーズも▲3.46%の
大幅安となりました。

 

これを受けて、世界的にリスクオフ姿勢が強まり、欧米市場でも大きく
値下がりし、米国市場ではダウは一時650ドル以上値下がりする場面も
みられました。

インフレ懸念から米長期金利は1.6%台まで上昇したことでハイテク株を
中心に売りが広がり、本日12日に公表される4月の米消費者物価指数(CPI)
を前に警戒感が高まっています。

◆夏以降の米消費者物価指数の上昇がカギ

CPIの事前予想では前年同月比で3.6%となっており、価格変動の激しい
食品、エネルギーを除くコアCPIでも2.3%予想となっており、特に今月は
高い数字になりやすい特殊要因があります。

(CPIの推移)

ご覧のようにCPIの推移を見ると、ちょうど昨年3月下旬から4月にかけて
コロナパンデミックのダメージが実体経済へ波及意思ていった時期にCPIの
伸びが急減しました。

 

昨年4月はわずか0.3%の伸びとなりました。
この反動があるためにことしの4月はどうしても強い数字が出やすくなります。

正確性を測るためにも実際には前年でみて割と通常運行になってきた8月ごろ
の数字で確認しないと何とも言えません。

 

ただマーケットでは機械売買、アルゴリズム取引が横行していますので
仮にもこれに近い数字が出ると、マーケットの初期反応としてはFRBが
インフレ対応のためにテーパリング(量的緩和の縮小)そして利上げへと
スタンスを変えることへの警戒感から初期反応としては売りが強まる可能性
があります。

一方で予想を下回るような結果となれば安心感から反発する動きになってくる
でしょう。

 

本日の日本株は前日の大幅安が起こったこともあって、反発を期待したいところ
ですが、このCPIの発表を控えて様子見機運の強い一日となってくるとみています。

東京マーケットでもきのうは東京エレクトロンやレーザーテックなど主要の
半導体関連が売られ国内では緊急事態宣言が延長になったにもかかわらず
変異株の感染拡大により感染者数は60万人を越えました。

(日本のコロナ感染状況)

一日の感染者数も7000人と過去比較で高原域にあり、オリンピックの中止も
実際の相場にはさほど影響しませんが、心理的な部分で重石となっています。

ただマイナスばかりではなく、きのう公表された国内の3月の家計調査では、
物価変動の影響を除いた実質消費支出は、前年同月比で6.2%増と、市場予想の
1.5%増を大幅に上回り、2019年9月以来1年半ぶりの大きな伸びを記録し
ています。

 

これは4カ月ぶりで、増加要因として昨年3月は活動の自粛が続いていたことや
緊急事態宣言の解除による消費の反動増があらわれた格好です。

 

目先の調整は個人的には一過性であるとみており、夏場にかけてよく言われる
サマーラリーではありませんが、物価の上昇はあれど、労働環境がコロナ前の
水準まで戻っていないこともあって、FRBのスタンスは緩和姿勢をまだしばらく
維持させていくとみており、このスタンスが確認出来ればもう一段高していく
可能性があるとみています。

 

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