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◆ビットコイン暴落がマーケットに与える影響

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,317.83 +219.58
TOPIX 1,904.69 +8.77
マザーズ 1,128.66 +24.91
NYダウ 34,207.84 +123.69
ナスダック総合 13,470.99 -64.75
S&P500指数 4,155.86 -3.26

先週末の米国市場はダウは上昇、ナスダックは下落と指数まちまちの
展開となりました。

先週末に発表された4月の中古住宅販売件数は年率換算で585万件で、
前月のの601万件から▲2.7%となり、これで4カ月連続の減少となりました。

(中古住宅販売件数とS&P500指数の推移)

住宅市況に関しては景気が悪化してきたから販売件数が低迷しているわけでは
なくて、家を買いたいという需要サイドに対して供給が追い付いていない
というのが現状です。

その証左に住宅価格を示す米ケースシラー住宅価格指数はリーマンショック以降で
過去最高値をマークしており需要が高まるから価格は上がっています。

(ケースシラー住宅価格指数)

これを受けて住宅関連銘柄であるレナーやDRホートン、ホームデポがマイナスとなり、
指数の足を引っ張る形となりましたが、それ以上に足を引っ張っているのがビットコイン
です。

 

今月初旬から下落が始まったビットコインを含む各種のクリプト(暗号資産)ですが、
週末はさらに下げ幅を拡大する場面がみられました。

(BTC/USDの推移)

ビットコインは高値から▲50%超の下落となっており、これが株式市場にも悪影響を
及ぼしてくるとみています。

◆ビットコイン暴落がマーケットに与える影響

ビットコインが下落することで想定される各アセットに対するプラスマイナスは以下です。

*ドル:↑

*円:↑or→

*一部の個別銘柄(仮想通貨事業者、半導体関連):↓

*ゴールド:↑

 

まずドルについてですが、ビットコインなど暗号資産が下落すると法定通貨で
あるドルや円が買われやすくなります。
実際に今回の下落でドルの相対的な強さを示すドルインデックスは上昇しています。

 

対円に関してはドルの方が取引量は多いと思われるため、ドルが上昇することに
より円が弱含む一面もん考えられることから横ばいもしくは上昇圧力として
はたらきます。

 

続いて個別銘柄においては仮想通貨交換事業者や半導体関連にはマイナスとして
はたらきます。

日本にも上場している企業やその子会社が交換事業を行っていますが、ビットコインの
下げが落ち着くまではそれらの関連銘柄も乱高下の激しい展開が予想されます。

 

また半導体に関してはマイニングです。

週末も中国がこのマイニングに関して規制をかけることを発表しており、マイニング
には膨大の設備投資が必要となります。
その多くはサーバー、コンピューターのコストで半導体が使われる分野であり、その
思惑から半導体も軟調な動きになりやすくなります。

 

最後にゴールド(金)ですが、ビットコインも金と同様に機能面よりも所有することに
価値があると市場では見なされており、さらにビットコイン以上に安全資産としての
側面が強いことから買われやすくなります。

 

一昔前まではビットコインの乱高下が他のマーケットに与える影響は軽微なもの
でしたが、米国をはじめとした大手の金融機関がこの暗号資産市場に入るように
なって日本でもSBI証券などがビットコインのデリバティブ(金融派生商品)を
スタートするというヘッドラインも出てきています。

 

手数料収入をメインとする証券会社が海千山千のように参入してきているという
ことはそれだけ市場に資金が流入している、拡大してきていることの証左です。

 

特に日本株においては東京エレクトロンを筆頭に日経平均への指数インパクトの
大きい半導体関連銘柄も存在するためにビットコインが下落することで関連銘柄
が売られて指数の足をどこまで引っ張るかに注目をしています。

この話がなければ本日より国内でも大規模なワクチン接種が開始されることから
もう少しスムーズに日経平均は29000円までの戻りを試す期待もありましたが、
どうなるかです。

 

逆にビットコインが目先底打ち反転上昇となれば、市場全体にリスクオンの
機運が高まり日経平均株価は今週にも29000円を突破してさらに上値を試すような
展開も期待できるとみています。

 

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