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◆欧米株下落、日経平均の下値メドは??

2021.07.09

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,118.03 -248.92
TOPIX 1,920.32 -17.36
マザーズ 1,159.08 -22.34
NYダウ 34,421.93 -259.86
ナスダック総合 14,559.79 -105.27
S&P500指数 4,320.82 -37.31

きのうの米国市場は大幅反落となりました。
インド発のデルタ変異種の感染拡大が懸念されており、経済回復の遅れが
改めて意識されたことで欧州株、米国株ともに下落となりました。

(世界の1日あたりのコロナ感染者数)

 

世界レベルで再び感染拡大してきており、1日の感染者数が再度50万人を越える
のは時間の問題かと思われます。

 

きのう朝方に発表された7月3日の週の新規失業保険申請件数は37.3万件で、事前予想
の35.0万件を上回ったことも悪材料視されました。

ダウはこの影響を受けて一時▲1.5%の34145ドルまで下落し、ナスダックも下げ
ましたが、安全資産の債券が買われたことで金利が低下したことで下げ幅はダウと
比較すると浅いものにとどまっています。

 

◆欧米株下落、日経平均の下値メドは??

きのうもお伝えしましたが、いま日本の株式市場には悲しいかなネガティブ要因しか
見当たらないのが正直なところです。

*コロナ対応のコミットメントの不徹底&コロナワクチン接種の遅れ
*デルタ変異種による国内感染拡大
*緊急事態宣言4回目の発出
*五輪は1都3県では無観客での開催決定
*ETFの分配金に伴う換金売り(9日まで)

と枚挙に暇のない状況です。

 

ETFの換金売りは時限的な部分になるかと思いますが、それ以外はしばらく相場の
重しとなる材料であり、これまでワクチン接種期待で相場のけん引役となっていた
アフターコロナ関連銘柄(旅行、飲食、公共交通機関、レジャー)がアゲインスト
として牙を剥いてくるタイミングに入っています。

 

もちろん長期的に見れば安くなったところは積極的に拾っていいところだと思い
ますが、「落ちてくるナイフに手を出すな」という相場格言があるように中途半端
なタイミングで手を出すと、さらに落とされ傷を負ってしまうことになりかねません。

 

投資家のセンチメント(心理)を測る、センティックス指数も4月をピークに下落
基調に入ってきており、昨年11月の大手製薬会社のワクチン開発からことし2月の
世界規模での接種開始の希望に満ちた状態とは色彩がまったく違うことが分かります。

(グローバルセンティックス指数の推移)

 

(アルオバディボールドスコッティ)

そして、ここまで個人投資家の方は意識しなくても良いかもしれませんが、フィラデルフィア連銀が
失業保険申請件数や鉱工業生産、GDPをベースに観測しているビジネス環境の良し悪しを指数化した
アルオバディボールドスコッティも2月の1.78からセンティックス指数と時を同じくして2月でピークアウトし、足元では1.23まで低下してきており、投資家心理と実体経済の相関がみられます。

本日も欧米株が弱かったことと国内要因が重しとなり、軟調な展開となりますが、
目先下値として意識されるのは27600円~27700円です。

(日経平均の下値目処)

ここがいったん強力なサポートとなっているので何とかここで踏ん張ることが
出来れば短期的な値戻しが期待できるかと思われます。

しかしながら、ここを下抜けてしまうと次に意識されるポイントは27000円割れ、
26900円あたりかとみています。

その後、8月のシナリオについてはまたお伝えしていきたいと思います。
とにかく今は、というかしばらくはキャッシュ比率を高めて、下げ目線で
相場をみていきたいと思います。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


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