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◆FRBの資産買い入れ額の縮小=株価下落の連動性

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,279.09 -329.40
TOPIX 1,939.61 -23.55
マザーズ 1,160.70 -23.13
NYダウ 34,987.02 +53.79
ナスダック総合 14,543.13 -101.82
S&P500指数 4,360.03 -14.27

きのうの米国市場はハイテク株や半導体関連が、軒並み下落し、ナスダック
は下落、ダウはハネウェルとユナイテッドヘルスがそれぞれ+5%超の上昇が
けん引役となり続伸となりました。

朝方発表された10日の週の新規失業保険申請件数は前週から改善し1年4か月ぶりの
低水準となりました。

(週間失業保険申請件数)

失業給付の上乗せがなくなることで、今後失業保険の申請は減少、雇用の回復が
見込まれています。

加えて7月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想の18.0を大幅に上回る
43.0となったものの、6月の鉱工業生産指数は予想を下回る伸びとなり、経済指標は
まちまちの内容でした。

きのう第2四半期(4-6月)の決算を発表した台湾の大手半導体メーカーのTSMCの
決算では純利益が11%増の1344億台湾ドル(48.1億ドル)となりました。
市場予想では1365億台湾ドルに届かず大幅安となったことで他の半導体関連にも
売りが波及しています。

(TSMC株価)

エヌビディアが▲4.4%、、インテルも▲1.2%と冴えない展開でした。

◆FRBの資産買い入れ額の縮小=株価下落の連動性

(FRBの資産買い入れ額とS&P500指数の推移)

こちらのグラフは以前にもご紹介したことがありますが、FRBが国債を中心に量的緩和
をしているボリュームの前年比になります。
コロナショック後、資産買い入れを無制限にしたところから急激に増えるとともに
S&P500も上昇となっていきました。

 

しかし足元では月額1200億ドルの買い入れに留めているため前年比で見ると、縮小
していることになります。
買い入れボリュームが減少しているため、S&P500も前年比で伸びがパラレルに鈍化している
ことが窺えます。

これは今回だけでなく、2014年のときも同じくテーパリングをしていなくても

2012年→2013年 買い入れ額を増やす
2013年→2014年 買い入れ額を一定にする

というだけでも前年比でみれば伸びが鈍化するのはお分かりいただけるかと思います。

そしてこの買い入れ額の減少により、年金基金などを運用する大手のペンションファンド
は国際分散投資を行っており、当然ながら米国株だけでなく日本株や欧州株にも影響が
出てきます。

 

これは個別銘柄にいくつが分散するのと同じく、

カントリー別で見た場合に、強いところには資金を置いて、弱いところからは資金を
引き上げることを行うため、どうしても日本株は米国株と比較すると資金縮小の
対象となってしまいます。

目先は経済回復への懸念、変異種の感染拡大などの影響もあって、米国株よりも
日本株の下げが大きくなるとみています。

ただ、先ほどのFRBの資産買い入れのグラフをみてもらえれば分かるように足元では
上向きに変わってきているため、これが持続すると再び株価は上昇していきます。

この動向次第で日本株の趨勢が変わってくるため比較的大型株の方がこのFRBの
動向に巻き込まれやすくなると考えていますので、乱高下を避けたいという方は、
中小型株の方が安心感はあるかと思います。

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
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