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◆それでも大企業、大型株を買いますか?

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

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本日、日経新聞1面に車のエアバッグ大手のタカタの民事再生法申請に向けて最終調整に入ったとの記事が出ていました。

負債総額は1兆円超えということです。

 

会社が正式に発表したものではなく、報道の真偽を確かめるため寄り前から東証により売買停止措置が取られています。

 

おそらく本日の大引け時点でタカタがIRで否定をしていないということは、、、そういうことなのでしょう。

民事再生法適用を会社が正式に発表して売買が再開されれば週明け破滅的な暴落劇になるかと思われます。。。

 

 

SUBARUの吉永社長が以前に「自動車業界全体でタカタのリコール問題については連携して対応すべき」というコメントを出していたことから救いの手が差し伸べられるということを信じて保有している個人投資家も多かったかと思います。

 

・・・少なくとも読者の方にいないことを願うしかありませんが。

 

タカタは昨年末には米司法省との和解も大詰めというニュースもあり年初に株価600円から1200円を超える高値を付けることもありましたが、その後すぐに急落、今度は3分の1の400円台まで下落することになりました。

 

このあたりから投機的な動きが出始めていましたのでシロウトが値幅取りに安易に手を出すと大やけどをする銘柄であったことは間違いありません。

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この急騰からの急落劇に要した時間は15営業日、たった3週間で目まぐるしく株価が動いたので保有している方にとっては利益が出ている方も損が出ている方も気が気ではなかったことでしょう。

 

今これと同じ状況にあるのが東芝ですね。

2006年に米国の原子力会社ウェスチングハウスを、高値で買収したところからおかしくなり、減損処理に追われ不正会計をはたらき、監査法人からも見放され監査なしの半ば強行的な決算発表と、2015年夏に中国株(上海総合指数)が大暴落した際に周章狼狽した中国当局が空売りの規制、買っても半年は売却できないというような何でもありの市場操作を行った手癖の悪さと東芝の転落劇をシンクロさせてしまいました。

ウェスチングハウスの買収には東芝のほかにも日立や三菱重工も入札していました。

 

しかし日立や三菱重工が提示した価格は3000億円でこれ以上(の価値)はないと目していたところ、東芝はその倍以上の6400億円で買収、このときに生じたのれん代が減損処理され後の不正会計や本体を揺るがす危機となっているわけです。

 

何で東芝がこんな高値でウェスチングハウスを買収したかについては、ご存知の方も多いかと思いますがウェスチングハウスの親会社の英国核燃料会社(BNFL)とその親会社である英国政府による今となってはテンプラ話(衣だけで中身の伴わない詐欺まがいの話)が醸成され企業価値をぶち上げられ日立などの提示した倍以上の価格で買ってしまったというのが事の顛末です。

 

その後原発建設の工期の遅れや当初見積もっていた建設コストの増加などが誤算となり、取得価格と純資産の差にあたる「のれん」が数千億円規模に上り、減損処理を余儀なくされました。

 

今は東芝の半導体事業を売却して債務超過をなくす方向で動き出そうとしていますが、協業の米国ウェスタンデジタルから売却差し止めの申し立てをされており、仮にウェスタンデジタルとの話し合いが決着ついたとしても海外企業に買収されることになれば日本の国益の流出という話にもなり国が歯止めをかけており、東芝が今後どうなるかは神のみぞ知るといったところでしょう。

 

 

◆それでも大企業を買いますか?

民事再生法の申請をするまでには至らなくても2年前に起こったフォルクスワーゲンの排ガス不正問題や三菱自動車の燃費データ改ざん問題など大企業の相次ぐ不祥事が起こるたびに大型株物色を嗜好する個人投資家は泣かされてばかりです。

 

マナカブ生のYさんからも、お父様が有名企業の株ばかりを買っていたことで苦しんだというメッセージをいただきました。

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なんでそんなに大型株が魅力的なのか僕にはよく分かりません。

あまり企業分析をしなくても、長きにわたり重厚長大産業として日本を支えてきたということは信用のおける会社だから大丈夫という判断で選んでいるのでしょうか?

それだとしたらその時代はもう終わったとみた方が良いかと思います。

 

というのも、米国市場の時価総額トップ10(6/16ベース)に入る企業は

1位 アップル 7523億ドル(83兆円)

2位 マクロソフト 5397億ドル(60兆円)

3位 アマゾン 4608億ドル(51兆円)

4位 ジョンソンエンドジョンソン 3538億ドル(39兆円)

5位 フェイスブック 3542億ドル(39兆円)

6位 エクソンモービル 3485億ドル(38兆円)

7位 アリババ 3417億ドル(38兆円)

8位 グーグル(GOOG) 3269億ドル(36兆円)

9位 JPモルガン・チュース 3075億ドル(34兆円)

10位 グーグル(GOOGL) 2857億ドル(32兆円)

と、重厚長大産業と呼べるか分かりませんが、老舗企業でみるとジョンソンエンドジョンソン、エクソンモービル、JPモルガンくらいで、あとは2000年以降に急成長を遂げたハイテク株がランクインしていることがお分かりいただけるかと思います。

 

米国の上記トップ10入りしているハイテク株はまだまだ成長過程にある企業も多く、投資妙味はあると思います。

 

対して日本株で時価総額1位の会社はどこか?

知らない人はいないトヨタ【7203】です。

 

トヨタの時価総額はおよそ19兆円で米国の時価総額ランキングに挟もうとすると25位くらいになります。

 

 

◆大企業は株価上昇もトロい

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(東証1部大型株、中型株、小型株指数【クリックで拡大】)

 

上図は、時価総額の大小でセグメントされた大型株、中型株、小型株指数の直近半年のパフォーマンスを示したものです。

昨年12月半ばを100としたときに、

その上昇の伸びは小型株(ピンク)→中型株(ブルー)→大型株(黄色)という順番になっています。

 

つまり、これは小型株が最も上昇しているということを意味します。

 

 

なぜこんなにもパフォーマンスが変わるのかというと答えはカンタンです。

 

 

例えばトヨタの今の売上高はおよそ28兆円です。成熟してある程度世界シェアも取り切ったトヨタがこの28兆円を2倍の56兆円にすることは簡単なことでしょうか??

なかなか険しそうですね。

 

しかし、まだ売上高が50億円の小さい企業が2倍の100億円を達成することはトヨタほど難しくないと思います。

トヨタと違い50億円の売上を増やせば2倍になりますからね。

 

例えば現在日本でしかサービスしていない会社がそのままそのビジネスモデルを海外展開するだけで売り上げが上がります。

ゲームアプリの会社とかがまさに移転コストなしにこれがうまく出来ていますね。

日本で流行ったゲームアプリをアジアやアメリカで言語だけ変えればネット上で配信が可能です。

そこで人気を博すればファンがつき、定期的に課金してくれる。

 

これでいかに成長しきった企業がそこから売上を倍に増やすことが難しいかお分かりいただけるかと思います。

 

 

株価はファンダメンタルズ、つまり企業業績を反映して動くため、中小型株の成長サイクル過程にある銘柄を保有する方が大型株を買うよりもパフォーマンスが上がることになります。

 

あともう一つ言えば、中小型株などは発行株数が少ないため、人気化すれば連日ストップ高ということが起こるのです。

トヨタがストップ高とかNTTがストップ高とか聞いたことありますか?

長年株をやっている方でもないと思います。

 

大型株の場合、発行済み株式数が多いという事はそれだけ買いが入らなければ大幅高にもなりにくいということです。

おそらく数兆円規模のまとまった買いが入らなければトヨタがストップ高することはありません。

 

「一度でいいから見てみたい、トヨタがストップつけるとこ。歌丸です」

 

 

 

◆小型であればあるほど受注額が株価の値を飛ばす材料となる

例えばトヨタがサウジアラビア国王一族からレクサス100億円分の受注を受けましたと新聞一面で報じられれば、多くの個人投資家は「100億円かぁ、さすがトヨタもサウジ国王もスケールが大きいな~」という印象を持つと思います。

下手をすればこれを好材料と捉えてトヨタ株を買ってしまう人もいるかもしれません。(無料セミナーでお伝えしているようにこれは危険です)

 

しかし先にも述べたようにトヨタの年間売上高は28兆円です。

100億の受注が増えたところでトヨタのもともとの売上に対してこの受注増インパクトは僅か0.035%です。

 

しかしこれが売上高50億円の会社の技術が買われ、5億円の受注を獲得した場合、どうでしょうか?

その企業の売上に対する受注増インパクトは10%となり、トヨタと比べるとこちらの方が大きいため株価も大きく上昇する傾向があるのです。

 

最近の具体的な銘柄でいえば、ナガオカ【6239】という銘柄です。

大型株を嗜好する方は名前すら聞いたこともないという方がほとんどかと思います。

 

この会社は石油関連プラント用の内部装置や取水用スクリーンの製造販売を主力としていて、独自技術の水処理装置の拡大に取組んでいます。

この石油プラント内部装置の「スクリーン・インターナル」は、石油精製・石油化学業界の主要企業・米国UOP社から製品認証を受けていて、この大型受注を6/15に発表しています。

 

そのスクリーン・インターナルの受注額は約4億円、ナガオカの18.6月期の売上見込みは今のところ24億円ですのでこれに4億円上積みされることになります。

元の売上24億円に対する受注増のインパクトはなんと16.6%です。

 

このニュースをきっかけに株価は前日終値の1069円から高値1328円まで急騰する動きとなり、上昇率で見れば一日で24.2%の上昇となりました。

 

トヨタの株価がいま5800円前後です。

トヨタで言えば24%上昇するには、5800円からたった一日で7200円に上昇しなければならないということです。

 

過去のチャートを見てもらえれば分かりますが、そんな大幅高が起こった試しはありません。

自ら資金効率を悪化させたい方などいないはずです。

 

それでも大型株を買いますか?

 

 

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